不起訴処分と加害者の役割

交通事故での不起訴処分について

交通事故が起きると警察の聴取が行われ、人身事故の場合には、この後に行政処分と刑事処分が行われます。また、双方が任意保険に加入していれば、民事の補償については任意保険会社が対応してくれます。行政処分は運転免許に対して点数を課すことで、累積点数によっては免停や免許取り消しなどの処分が下されます。一方、刑事処分については罰金や懲役、禁固といった刑罰が下されます。交通事故の場合、相手のけがの程度、飲酒や信号無視などの悪質な運転があったかどうか、横断歩道上の事故であるかどうか、示談が済んでいるかどうか、などが考慮され判断されます。総合的に判断して、起訴猶予や嫌疑不十分と判断された場合には不起訴となります。交通事故の場合、9割近くは不起訴となっているようです。その一方、怪我が重かったり、悪質な場合には起訴となります。裁判については通常の起訴と略式起訴があり、多くは略式での起訴となり、罰金を支払うことが多いようです。

交通事故の示談までの加害者の役割

交通事故では、加害者は行政・刑事・民事の3つの点で責任を負います。この中で、事故の当事者が直接のやり取りをすることが多いのは、民事の補償に関してでしょう。
示談に際しては、双方の任意保険会社がやり取りすることが多いため、当事者が直接交渉を行うという場面はほとんどありません。そのため、交通事故では保険会社に頼ってしまい、相手方にお詫びやお見舞いをしないケースも多くみられます。しかし、保険会社は被害者に対するお詫びやお見舞いまではできません。また、事故後の加害者の行動というのは、とても重要でもあります。必要な救護を行うことで相手の怪我を軽くできる可能性がありますし、お見舞いなどの誠意は加害者にしか尽くせません。さらに、刑事での起訴処分が下されるとき、交通事故の際にどのような行動をしたか、お見舞いに誠意を尽くしたか、示談の交渉はスムーズに進んでいるか、などの点が判断の際に考慮されることもあります。